デザイナーとして働いていて、デザインのスキルを高め続けていれば、将来は安泰なのか?について考察してみた。
デザイナーとして働いている人の多くは、デザインが好きだから、クリエイティブの仕事がかっこ良いと思ったから。
または、好きでもない仕事をしたくないから。
だから、自分の好きなデザインを仕事にして、デザイン業界で働いている。
という方がほとんどだと思う。
そこに一番の価値を持っているとしたら、それだけで幸せな人生を歩んでいると思う。
別に将来性を考える必要はない。
でも、今後結婚して子供が生まれ、マイホームを持ち、親を支えるという状況になった時、収入と時間の面で将来性を見るとしたら、かなり厳しい現実が待っていると思った方が良い。
デザイナーのライフスタイルの実態
従業員として働く場合は、グラフィックデザイナーでもwebデザイナーでも平均年収300万円〜400万円程度。
フリーとして独立したとしても、300〜800万円ぐらいが限界。
従業員を雇ってもっと稼いでいる人はいることにはいるが、ごく一部と言える。
また、収入があったとしても、相当な仕事量をこなしている可能性が高い。
いくら好きな仕事とは言え、毎日のように深夜遅くまで働いたり、徹夜が続けば嫌になってくるし、体がどんどん悲鳴をあげてくる。
それに、自由な時間がなければ、大切な家族と一緒に過ごす時間がなくなる。
デザイン業界で働くというのは、収入と時間の面で、かなり厳しい問題に直面すると言わざるを得ない。
これからデザイン業界を脅かす問題
また、今後は、もっと便利なサービスが生まれ、素人でも魅力的なデザインを簡単に作れる時代になるかもしれない。
中国等人件費の安い海外の会社が安くてクオリティーの高いデザイン制作の体制を整えてしまえば、さらに価格競争が起こり、制作単価は今よりももっと下がっていく。
現にホームページはアメブロなど無料で作れるサービスもあるし、コーディング作業は既に海外の会社が侵入してきてかなり安い金額で請け負ってくれる会社が存在する。
だから、今後は、もっと厳しい時代がやってくる。
好きなデザインの仕事をやっているだけで幸せな人なら良いが、もっと稼ぎたい!家族をしっかり養っていきたい!
と思っている人にとってはあまりオススメ出来ない業種と言える。
それでも、デザインの道に突き進みたい方へ
デザイナーとして働くというのは厳しいことは間違いないが、デザインのスキルを活かしたビジネスの将来性は非常に明るい。
デザインというのは、ビジネスを行う上で非常に重要な役割を担っている。
なぜかというと、今は情報化社会の時代。
情報が溢れかえっている。
どんな情報が自分にとって必要かを人はホームページやチラシ、フリーペーパー、テレビ、スマホのアプリ等あらゆるメディアを通して瞬時に判断している。
人が自分にとって必要な情報かどうかを判断する際に、メラビアンの法則が働いて視覚情報で最初は判断している場合が多い。
となると、まず最初にどのホームページを見るか、どの商品を手に取るのか、どのチラシを読むのか、このパンフレットを読むべきかどうかかを判断するのは、デザインが担っている。
どう考えてもデザインは重要だ。
瞬時にたくさんの情報を伝えるスキルは今後より重要なスキルとして活用される。
でも、この価値に気付いている人はごくわずか。
なぜかというとこうゆう事を独学で学んでいる経営者はあまりいない。
デザインに価値を感じている経営者は悲しいぐらいごく一部だ。
また、デザイナーはデザインのスキルを高める事ばかりに目が向いていて、デザインの価値を伝えるという事を悲しいくらいに怠っている。
クライアントの言う通りに作るだけ。
これでは、デザインの価値が伝わる筈がない。
だから、オススメなのは、デザインのスキルを磨くだけでなく、
ビジネスの事を勉強すべきだ!!
ビジネススキルを高めれば、自分の事業にデザインを活かす事もできるし、クライアントに提供する価値をより高める事が出来る。
デザイナーとして働いている人はまず、そこに気付かなければならない。
ビジネスのスキルとデザインのスキル、この二つのスキルが備われば、デザイナーの将来性は非常に明るくなる!
安い単価で納期の短い仕事に追われ続ける毎日ではなく、高い単価で依頼を頂いているにも関わらず、クライアントから感謝され、時間的にも余裕が生まれるデザイナーに生まれ変われる!
是非、そこを目指して欲しい!!
ありがとうございました。