美術予備校に通う一浪時代の頃【山本 猛】

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現役で美大に合格する事は出来なかったため、
一浪する事になるのだが、
経済的な問題で僕が通う予備校代を出してもらう事も
厳しい状況という新たな壁にぶつかった。

僕の家は僕が3歳の頃に父を亡くし、
母が女手一つで育ててくれた。

さらに2歳上の兄もいたので、
僕と兄の大学が重なった時は、経済的に相当苦しかったんだと思う。

バイトをしながら予備校に通う日々について

そこで、僕が提案したのは、
アルバイトをしながら予備校に通う。
という道だった。

バイト先は家の近くに出来たばかりのマクドナルドを選び、
週3ぐらいのペースで夜の21時ぐらいから24時ぐらいまで
アルバイトしながら美術予備校に通った。

夜だと時給が高かったので、
この時間帯を選択したのだが、
仕事の内容はとても厳しいもので、かなりの重労働。

体力が有り余っている若さがあったからこそ、
出来た事ではないかと今は思う。

アルバイトしながら予備校に通う日々は、
ゲーセンと麻雀をする自堕落な高校時代とは違っていた。

しんどい日々であった事は間違いないが、
明確な目標があり、同じ目標を持つ仲間と一緒に勉強する日々はとても楽しかった。

マクドナルドでバイトしている時も年上の先輩に可愛がってもらえて、
遊びに連れていってもらう事もあった。

学校と家を往復する毎日しか送っていなかった自分にとっては、
刺激的な事ばかりでただ時間を無駄に過ごしていた高校時代を
なぜ、もっと有意義に使えなかったんだろう。ととても後悔もした。

目標を持つということ、そして目標を共有する仲間がいるという事、
いろんな人と接して話をするという事がどれだけ人生にインパクトを与え、
人生を何倍も楽しくしてくれるという事をこの時に強く実感した。

美術予備校で行っていた事

美術予備校で行っていた事は、石膏像や静物画のデッサン。

あとは色彩構成といってポスターカラーという
画材を使って様々な作品を作った。

課題が終わると、イーゼルの上と下に作品を一列に並べ、
生徒はイーゼルの前に座りこんで批評を受ける事になる。

これが結構きつく、評価の高い順に並べ替えられるのだ。
評価が低ければ、下の段。
評価が高ければ、上の段。
そして、上の段でも置かれる順番でランキングを
つけられるといった評価の仕方だった。

僕の場合、デッサンは割りと好きで得意な方だったので、
上の段に入れた事も何回かあったのだが、
色彩構成は苦手で常に下の段。

正直、自分には向いてないのかな?

と思う事もあったが、この道以外にやりたい事はなかったし、
休む事なく頑張り続けた。

そして、受験に挑む

そうこうしている内にあっという間に一年経ち、
受験の時期にさしかかった。

東京芸大、武蔵美、多摩美、造形と立て続けに落ち続け、
最後の砦である多摩美2部の受験を受ける事となった。

学科試験も自信がなかったし、あとは実技試験のみ。
これで最後か。。。

「もう無理かな?2浪することになるのか・・・」

と半ば諦めかけながら、実技試験に臨む事となった。

で、ここで奇跡が起こる

なんと、実技試験の課題が前日の予備校の課題とほとんど同じ内容だったのだ。

しかも、その課題で作った自分の作品は
予備校の講師にべた褒めされたものだった。

「ラッキー、同じ作品を作れば高い評価が得られるかな?」
と考え、全く同じものを作成した。

とは言え、学科試験は自信なかったし、まぁ。落ちたかな。
と全ての受験を終えてからは、2浪を覚悟していた。

少々落ち込み、
高校の時の友達が地元に帰ってきていたので、
「俺ん家で麻雀やろーぜ!」と誘い、
前の堕落していた自分に戻り、
麻雀を楽しんでいた時のことである。

「プルプルプル」
と電話がなった。

しばらくして、、、

「たけしー、多摩美、合格だって~」
と母の声が家に響き渡る!!

「うおおおおおおおおおおおお!!!」
「よっしゃ~~~~~!!!」

と僕は叫び、友達と一緒に喜びを分かち合った。

高校3年の夏から1年半の努力が実を結んだ瞬間であった。

→続きの美術大学に通う大学生の頃の話はこちら

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