美大4年時の就活「大手から中小デザイン会社への就職活動」

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多摩美術大学4年時の卒業制作を行いながら、就職活動も始まった。

自分は相変わらず追い込まれないと行動に移らないタイプで、就活シーズンに入るまで自分はどうゆう会社で働きたいのか?全く準備をしていなかった。

周りの友達とも就活の話題がでなかったというのもあるが、振り返ってみると、将来の事を考えずに目の前の娯楽しか追っていないガキだったなぁと思う。

多摩美術大学の卒業が迫り、さすがに就活しなければいけない状況になって、はじめて今後、何を仕事にするかを考えるようになるのだが、最初の内はデザイン会社の存在をあまり知らなかったので、とりあえず、デザイン部門がある大手の会社に応募する事にした。

運良くソニー本社の最終面接まで行ってしまう

大手企業の募集要項を見てはポートフォリオ(自分の作品集)を送る事をしていたのだが、その中にソニーの募集要項もあった。

昔からかっこいい家電といえばソニーで、当時は、絶大なる人気を誇っていたし、プレイステーションの成功で勢いは止まる事をしらなかった。

そんなソニーでもし、働く事ができたら最高だろうなぁという思いを抱きながら、ポートフォリオを送ったのだが、心の中では、「ま、無理だろうけどね。」とほとんど諦めていた。

ところが、一次の書類審査に通ってしまったのだ。

「うそでしょ。」と思いながら、二次の面接を受ける事になるのだが、そこに集まっていた学生たちは、全国の美大から集まってきた精鋭たち。

「自分はきっとここまで。話下手だし、面接で話をしたら、もうダメだろう。」

と思って面接に臨んだのだが、とりあえず、僕が今までしてきた事、特に多摩美3年生の時に手がけたフォント1000の話はしっかりと力を入れて説明してみた。

→僕が大学3年生の時に手がけたフォント1000の詳しい話はこちら

最終試験に残るきっかけとなったフォント1000の話

フォント1000の作品は、自分としては、はじめての試みなのに、それなりに良く出来た方ではないかと思っていたのだが、多摩美の先生には賛否両論で嫌味しか言わない先生もいた。

こんな文字はセオリーにない。バランスが悪い。全然ダメだ。とかなりきつい言葉で言ってくる先生もいれば、今までにない書体だし、面白いんじゃない。と言ってくださる先生もいた。

ソニーの面接でどう捉えられるかはわからなかったが、もしかしたら良い印象を持ってもらえるかもしれない!という淡い期待を込めて話してみた。

ま、というより、自分の売りはフォント1000で手がけた書体ぐらいしかなかったので、それを話すしかなかった。

「面接で話した時、しどろもどろになってしまったし、きっとダメだろう」

と思って面接結果を待っていたのだが、なんとこれがまた通ってしまったのだ。

「え、まじで〜〜〜〜!!!」

「しかも、ソニー本社で実技試験を行うって書いてあるんだけど〜〜」

ソニー本社で最終試験を行う

あの憧れのソニーで最後まで残る事ができた。

さらに、大崎にある本社に数日間通いながら社内のパソコンで作品を作り、ソニーのお偉いさんの前でプレゼンテーションまで出来るという事態に自分なんかがちゃんと最後までやり遂げられるのだろうかと縮みこんでしまった。(ほんとヘタレ)

自分は今まで何をやっても、他人よりうまくできた事がなく、人に褒められる事が少なかったため、ここまで自分が認められ、順調に進んでいる事が信じられなかったのだ。

でも、最後まで頑張ろう。

と震え上がっている自分に鞭を打ち、最終試験に臨む事にした。

大崎にあるソニー本社の佇まいは壮大でビビリの僕をさらに縮みあげるには十分だった。

ソニー本社のビルに入ると受付に綺麗なお姉さんが立っていて、実技試験を受けにきた事を震えながら告げると、ビルに入る事のできるカードを渡された。

そして、ドキドキしながら、エレベーターに乗り込み、実技試験が行われる部屋まで向かっていった。

そこで待ち受けていたのは、僕を入れて全国の美大、芸大や武蔵美などの有名大学から選出された精鋭5人。

男性4人、女性1人だった。

みんな、ものすごく出来そうな人たち。

しかも、なんだか、自信に満ち溢れて堂々としているように見えた。

こんな人たちに勝てる訳がないな。

と思ってしまったのが、もしかしたら、選ばれなかった一番の原因かもしれない。

実技試験はソニーの架空の商品、確か、ジョギングしながら音楽が聴けるミュージックプレイヤーだったと思うのだが、その商品のロゴを作成するというものだった。

ソニー本社と最終試験に選ばれた人たちの雰囲気にのまれていた自分は、初日はどんなロゴにすれば良いのか考えているばかりで全く手が進まなかった。

途中で休憩を取る事ができて、喫煙所にタバコを吸いに行った時には、外人の社員と日本人の社員が英語で話しているのを見かけた。

なんてかっこいいんだ。

ここで働く事ができれば、外人と英語で話せるようにもなってしまうのか。

と夢が大きく膨らんだが、一向に自分がソニーで働いている事をイメージする事ができなかった。

こんな状態でフワフワしながら、数日間、ロゴの作成を行ったのだが、パソコンに向かって作業していても、一向にこれならイケルと思うロゴのアイデアは思いつかなかった。

期間内に終わらせられないのが一番マズイと感じたため、出したアイデアの中でそこそこ良いかな?と思うものを形にしていく事にした。

自分でも自信が持てない状態で作品をまとめ、最後のお偉いさんの前でプレゼンテーションを行う事となった。

話し下手で緊張しいの自分は、見事にヘタレなプレゼンを行い、華麗に玉砕した。

後日、聞いた話によると、今回の試験でソニーに採用された人は、ソニーを蹴り、博報堂に入社したそうだ。

また、ソニーに選ばれなかった人も電通や大手広告代理店に入ったりと見事な成績をおさめたそうだ。

そんな人たちと一緒に時間を過ごせた事、そして、憧れだったソニーの本社で一瞬でも作業ができた事は、自分のセルフイメージを高める事につながったし、なにより、多少自分に自信を持てるようにもなった。

運良く貴重な経験をさせていただいた。

大手の会社は全て落ちたが、あまりショックではなかった

その後、化粧品のパッケージデザインをやりたいという願望があったため、花王や資生堂などの大手化粧品会社にもポートフォリオを送ったが、書類選考が通る事はなかった。

う〜ん。どうしよう。とちょっと悩みはしたが、競争率の激しい大手の会社が自分を選ぶことはないだろうと思っていたためか、ほとんど、落ち込むことはなかった。

何より、自分は大手の会社に就職するのを優先しているのではなく、自分が面白そうだな。と思う仕事をしている会社を優先していた。

大手の会社で自分がやりたいと思った仕事をしている会社はソニーや資生堂、サントリーぐらいしかなく、サントリーは当時、新卒を募集していなかったため、ソニーや資生堂に落ちてしまったら、あとは中小企業を探すしかなかった。

全ての会社に落ちたとしたら、アルバイトからでも良いから、自分が良いと思った会社に頭を下げて入ろうと思っていた。

だから、会社選びで重視していたポイントは会社の規模や福利厚生、待遇、給料などではなく、「自分が寝る間も惜しんで楽しめる仕事かどうか」だった。

ホームページ制作会社にも興味を持っていたので、パッケージデザインやロゴの制作を行う会社とホームページ制作会社の両方の会社を探すようになった。

そんな事を多摩美の先生でロゴデザインを色々教えて頂いていた細川光夫先生に話したところ、the design associatesという会社をご紹介いただき、面接させて頂く事になった。

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